奨学金を債務整理することはできるのか?

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2017.06.19

奨学金の返済滞納

奨学金の返済滞納

現在、奨学金を利用している学生は3人に1人と言われています。
奨学金は奨学生に返済義務があり、債務者は奨学生本人ということになります。

しかし社会人入学でもない限り、奨学金の契約を行うのはほとんどの方がまだ学生で、奨学金の仕組みをしっかり把握しないままに契約してしまうケースも多いようです。
奨学金は進学するための学費や学生生活を送るために必要な生活費に利用することを目的として、学生の状況に応じて規定の金額を借り入れすることができる制度です。
返済は卒業後、半年してから開始されますので、就職をしていれば収入で返済することが可能です。

しかし中には、奨学金の仕組みを把握しないままに利用している奨学生もいますので、返済が必要なことに驚く人もいるほどです。
「返さなくてもいいと思っていた」「返済することを知らなかった」という奨学生の中には、返済をせずに督促を受け、そこで始めて返済が必要だと知ったというケースもあります。

実は奨学金の返済滞納は、非常に多くなっています。
滞納する理由は様々です。

・給料が少なくて払えない
・無職だから
・減給になった
・支出が増えた
・病気になった
・親が経済的に困窮している
・返済日を忘れる
・結婚して仕事を辞めたから
・ほかにも借金があって返済が負担になっている
・返済する必要があることを知らなかった

奨学金の返済は長期に渡って行われるため、結婚や出産を機に仕事をすることができなくなったり、転職やリストラなどがキッカケで減給になる場合もあるでしょう。

奨学金の返済滞納に関しては社会問題にもなっていますが、契約をする時点でどんな仕事に就いていくら給料をもらえるかなどが全く分からない状況であることや、年齢的に借金返済に関する知識や認識が薄いことも一つの問題だとされています。

連帯保証人の返済義務

連帯保証人の返済義務

奨学金を契約する際には、必ず連帯保証人と保証人を立てなければいけません。
原則として連帯保証人は両親のいずれか、保証人は4親等以内の親族としています。

連帯保証人には、主債務者と同様の責任があります。
債権者が連帯保証人に対して返済を求めた場合、主債務者が返済できる状況であったとしても、「先に債務者に請求して下さい」と要求することはできません。
連帯保証人には主債務者と同様の責任がありますので、請求されたら返済しなければいけないのです。

奨学金では債権者は『日本学生支援機構』、連帯保証人は親、主債務者は奨学生です。
日本学生支援機構では、奨学生が返済を滞納した場合、まず本人に連絡をして滞納している理由を聞き返済を促します。

しかしそれでも返済をしない場合は、滞納2ヶ月ほどで連帯保証人である親に連絡がいきます。
奨学生本人が返済をしなければ、連帯保証人に返済を請求することになります。

連帯保証人である親も返済できない場合

連帯保証人である親も返済できない場合

奨学生本人が返済できない状況になった場合、連帯保証人である親が代わりに返済をすることができれば、親に頼ることもアリでしょう。
しかし親も返済できない場合は、状況が深刻になります。

奨学金は、借金の一種だと考えなければいけません。
返済ができないということは、それだけ延滞料も付きますしさらに返済が困難になってしまうでしょう。

また、連帯保証人である親も返済ができない場合は、その意思表示として奨学生と連帯保証人が一緒に債務整理をする必要があります。
そうなった場合、奨学金の返済は保証人に請求されます。
保証人が返済することができれば良いですが、返済することができない場合は保証人である親族も債務整理をしなければいけません。

債務整理をする場合、『任意整理』であれば債権者を選択することができますので、奨学金だけを整理することも可能ですが、任意整理で減額することができるのは利息だけとなっています。
もっと大幅にカットしなければ返済が困難な場合は、『個人再生』や『自己破産』の手続きを行うことが必要です。

個人再生や自己破産の場合は、自分が持っているほかの借金も全て対象にする必要があります。
また自己破産に関しては借金をゼロにすることはできますが、同時に保有している資産を回収されてしまいます。
結果的に家や土地も失い、20万円以上の価値のある品物と99万円を超える現金は全て回収されてしまうのです。

奨学生と親と親族が一気に自己破産をするとなると、状況は非常に深刻です。
この状況を避けるために、多くの奨学生が債務整理もせず返済することもできずに、居場所を変えて長期に渡る滞納を続けているのです。

奨学金の債務整理をしてもローンの審査に通るのか

奨学金の債務整理をしてもローンの審査に通るのか

多くの方が奨学金を『借金ではない』と認識をしています。
確かに学費のために利用したお金ですから、『借金』という言葉は似合わないかもしれません。

借金という言葉の響きには、罪悪感や隠さなければいけない印象などを感じるかもしれませんね。
しかし借金とはお金を借りることですから、お金を借りる奨学金もやはり借金なのです。

奨学金を債務整理した場合、消費者金融の借金を債務整理したのと同様に『信用情報機関』に事故情報が登録されます。
事故情報は専門用語では『異動』という言い方をし、債務整理や滞納などの金融トラブルがあったことを意味します。

債務整理をして信用情報機関に事故情報が登録された場合は、5~10年間はその記録が残ります。
信用情報機関に事故情報の記録が残っているうちは、ローンやクレジットカードの審査に通ることはありません。

奨学金であっても、返済ができなくなって債務整理の手続きをしたということは、借りたお金を契約通りに返済できなかったということです。
ですから当面の間は、ローンやクレジットカードの利用ができないことも仕方がありません。

しかし返済できずに滞納し続けるより、債務整理をして肩の荷を下したほうがよほど精神的には楽になれるでしょうし、債務整理をしても5~10年すればローンもクレジットカードも利用できるようになります。
しかし滞納を続けていれば、信用情報機関の事故情報が消えることはありませんので、一生審査に通ることはありません。

住宅ローンを利用することも、自動車ローンで自動車を購入することも、子どもの教育ローンを利用することもできません。
親御さんとよく相談をして、どうしても返済できない場合は債務整理も検討しましょう。


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