保証人がいる借金の個人再生手続き

保証人がいる借金の個人再生手続き

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2017.06.19

奨学金の個人再生

奨学金の個人再生

昨今、奨学金の返済について、一つの社会問題となっています。
返済できない奨学生が多く、最悪の場合では返済を滞納したまま本人も保証人も一切の連絡を絶ち、引っ越して奨学金を踏み倒すケースもあるようです。

奨学金の場合、連帯保証人は両親のいずれか、保証人は4親等以内の成人した親族としています。
ですから通常は奨学生が返済できない状況になった場合は、連帯保証人である親が、親も返済できない場合は保証人が返済しなければいけません。

個人再生は、借金の元本が減額される債務整理の方法です。
借金が多額になればそれだけ減額される金額も大きくなり、債務者本人は返済が楽になることは間違いありません。
しかし連帯保証人や保証人がいる場合は、減額になった金額は連帯保証人や保証人に請求されます。

つまり、奨学生が個人再生をした場合、減額された金額は連帯保証人である親に請求されます。
しかしその金額を親が支払えない場合は、親は請求された金額の支払い義務から解放されるために『自己破産』をしなければいけません。
そしてさらに、減額された金額は保証人である親族に請求されるのです。
親族の方も返済できない場合は、親族も『自己破産』をすることになります。

奨学金を支払えない状況に陥って債務整理をした場合、家族や親族まで巻き込んで破綻する恐れがあるため、これも大きな問題となっています。

住宅ローンはどうなるの?

住宅ローンはどうなるの?

個人再生では、自己破産のように財産を回収されることがないため、住宅を残すことが可能です。
しかし住宅ローンが残っている場合、個人再生をすればやはり住宅を引き上げられてしまうのでしょうか。
実は個人再生には『住宅資金特別条項』というものがあり、適用されれば住宅ローンの残債を個人再生の対象から外すことが可能です。

住宅資金特別条項の条件

・住宅購入やリフォーム代金であること。
・債務者本人が所有し、債務者本人が居住することを目的としていること。
・銀行か保証会社の抵当権が設定されていること。
・抵当権が住宅ローン以外の借金で設定されていないこと。
・個人再生後の残債と住宅ローンの返済が可能な収入があること。
・保証会社の代位弁済があった場合、半年以上経過していないこと。
・住宅ローンの残債が住宅の評価価格より高いこと。

この条件を満たせば『住宅資金特別条項』が適用され、住宅ローンを支払いながら家を手放す必要はありません。

一般的に住宅ローンの保証人は配偶者がなることが多くなっていますが、個人再生では『住宅資金特別条項』が適用されれば住宅ローンは対象外となりますので、保証人に影響することはありません。

車は引き上げられるのか?

車は引き上げられるのか?

個人再生の申し立てをする際、車のローンが残っていれば車は引き上げられるのでしょうか。

販売店のマイカーローンを利用した場合、車を担保にローンを組んでいますので所有権が販売店となっています。
個人再生の申し立てをした場合、車は引き上げられてしまいます。
ローンを払えないわけですから、担保を回収されるのは当然です。
車の代金を支払えない人のところには、車を置いておくことはできないということですね。

ただし、銀行のマイカーローンの場合は、所有権が本人になっており車を担保に入れていないため、個人再生をしても車を引き上げられることはありません。

では、車のローンに保証人がいる場合、個人再生をすれば車はどうなるのでしょうか。
基本的にはローンの返済ができなくなると、債務者に代わって保証人がローンの返済を行います。
つまり、保証人が返済してくれるので、車を引き上げられることはありません。

しかし、そんなことができますか?
自分はローンの返済をすることができず、保証人にローンの返済してもらい、平気で車に乗ることができますか。
ほとんどの場合は、車を売却しローンの残債の返済に充て、なるべく保証人に迷惑が掛からないようにするのが一般的です。

保証人にできるだけ迷惑をかけないために

保証人にできるだけ迷惑をかけないために

主債務者が個人再生すると、借金から減額された金額は保証人に一括請求されます。
(*ただし、手続きをすれば保証人も分割払いをすることが可能です。)

保証人に請求される金額は、主債務者の借金の金額によって異なります。
個人再生の手続きが完了すると主債務者の借金が減額されますが、減額される金額は元々の借金の金額によって決まるのです。

・借金が100万円~500万円以下の場合は、100万円に減額。
・借金が500万円を超えて1500万円以下の場合は、借金の1/5まで減額。
・借金が1500万円を超えて3000万円以下の場合は、300万円まで減額。
・借金が3000万円を超えて5000万円以下の場合は、借金の1/10まで減額。

個人再生をした主債務者は、上記の金額が減額されます。
つまり、借金が500万円ある場合は、個人再生で主債務者は100万円まで減額することができますが、差額の400万円は保証人に請求されるということです。
仮に、借金が5000万円あった場合は、主債務者は500万円の借金を返済し、保証人には4500万円の請求が来るということですね。

ですから「保証人になって自己破産をした」ということも起こりますし、個人再生した本人は救われるということです。
「ズルい!」と思うかもしれませんが、これは全て保証人になる場合の契約ですので、正当な請求なのです。

では、保証人に迷惑を掛けないためにはどうしたら良いのでしょうか。
第一に考えなければいけないこととして、保証人には前以てきちんとお話しをするということです。

保証人になってもらうときばかり頭を下げて、いざ迷惑を掛ける状況になったときに知らんふりではあまりにも非常識です。
また、「いずれ必ず返済する」ということを保証人に約束しましょう。
金銭が絡んだ関係はトラブルになったときに継続が難しくなりますが、誠意を示すことは大切です。

そして可能であれば、個人再生ではなく任意整理に変更することができないか、弁護士と相談してみましょう。
任意整理の場合は、全ての借金を対象にする必要がなく、選択した借金だけを整理することが可能です。
ですから保証人がいる借金を任意整理の対象から外すことができるのです。

個人再生が借金の減額をすることができるのに対し、任意整理は利息をカットすることしかできませんが、それで解決できる借金問題の場合は任意整理に変更することを検討してください。

保証人の人生に関わることですので、よく考えて弁護士に相談し最善の方法で対応できると良いですね。


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